某質屋のオープン時も「本当によかったね」と、自分のことのように喜んでくれました。そればかりか、設備の確認や店内の商品陳列など、開店前にスタッフが忙しく立ち働いている間は、毎日のように全員分のパンやサンドイッチを差し入れしてくれたのです。「ありがたいですけど、申し訳ないし、もういいですよ」と何度言っても、毎日来てくれるのです。言い方は悪いですが、最初は「何か裏でもあるのかな」と、思わず疑ってしまったほどです。でも、裏なんて何もないんですよ。「無償の愛だから」なんて言って。そしていよいよ某質屋のオープン時、いきなり業者の方がマッサージ機を取り付けに来たのです。もちろん発注した覚えはありません。驚いて「頼んでないですよ」って言ったら、「お代はいただいています」との返事。何事かと思って伝票を見ると、そのお客様の名前がありました。お礼を言うためにすぐ電話すると、「頑張って日本一になってよ」と言うのです。「でも、やっぱり体は大事だから、スタッフのみんなも、時間が空いてるときにマッサージしなさい」と。つい、泣きそうになりました。だって、一台数十万円もするものです。気軽に人にあげられるようなものではないはずです。それに金額云々ではなく、本当に心を込めた応援をしてもらうと、いつもビジネスのことで心が張り詰めているだけに、思わず涙を流しそうになってしまいます。基本的に、お客様からの高額の贈り物は受け取らない方針ですが、このマッサージ機だけは特別でした。最初は、私のミスから始まった縁です。それが、こうやって暖かいお客様になってくれる。ずっと見守っていてくれたんだなと思うと、その期待に応えなければならないと思いますし、スタッフのみんなにも、そういう経験をして欲しいと思います。