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受験生とパソコンの「功罪」

受験生とパソコンの「功罪」について書いてみたい。昨今は「パソコンを自由自在に使いこなせないと、一人前じゃない」というような社会風潮もあって、中学生や高校生になると、パソコンを買って与える家庭が少なくありません。しかし、受験生にとってパソコンは「百害あって一利なし」とは言わないまでも、マイナス面の方が大きい。その代表例が、漢字の書けない若者が増えていること。今のパソコンはうろ覚えの漢字でも、言葉をキーボードに打つだけで、適切な漢字が表示される漢字変換機能を搭載している。このため辞書をひき、手書きすることで正しい漢字を覚えるという行為が、高校生の問で薄らいでいるのが実態です。辞書を引かないから、漢字の意味などの知識も乏しくなる。忘れては困るのが、入試はすべて手書きという現実。仮にパソコンに表示された漢字を見て「確か、この字だ」と見分けがついても、国語の試験で実際に書けなければ、何の役にも立ちません。

不合格の「言い訳」

親が不合格の「言い訳」を外に求めていたら、子どもは自分の力のせいとは考えなくなります。現実の厳しさを自分のものとして受け止めることができなくなります。「全滅」「第一志望には受からなかった」……そうした現実を他でもない自分の問題と受け止める。そうしないと、これからの人生でいくらでも直面する障害・トラブルでガタつかない強さ、乗り越える力は身に付けられないでしょう。わが子が「たくましく」なるにはどうしたらいいか、そう考えれば、子どもをかばうような言葉ではまずいこと、むしろつらい思いに直面させることが必要なことに気づくはずです。そして、親自身も「たくましく」なることが必要ではないでしょうか。そうしないと、子どもはこれからの人生で、「メダルを取る」ことは難しいに違いありません。

中学生・高校生に「待つ能力」がなくなっている

中学生・高校生に「待つ能力」がなくなっている。何事にも時間をかけられない。友達をつくるのにも時間をかけられない。「すぐに」というコンビニ感覚に、心が慣れてしまった。もう一つ楽しめないのは、彼らに「憎しみの感情」があるからだろう。もちろんそれは無意識に抑えられている。本人は気がついていない。心が憎しみの感情に支配されていれば、楽しむことはできない。物は豊かでも、心がいつも鞭で叩かれている。心理的に無理をしていると勉強する気にならない。元気な顔をしていないと親が不機嫌になるから、疲れているのに元気なふりをしている。そんな無理をしていれば、中学生でもうつになる。つまり、憂うつになる中学生・高校生は自分自身を生きていない。