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夫と妻、どちらの姓を選ぶ?

「どっちでもいいんだけど」といいつつ、習慣として夫の姓を選ぶカップルが多いのではないか。とはいえ世間は甘くない。夫の家族に「うちの嫁」意識が芽生えるのは、ほとんどこの習慣に由来する。世間では、名字イコール家、なのだ。では、どうするか。ジャンケンで決めたという人もいるけれど、偶然性に任せると改姓した側に禍根が残る。ここはやはり、話し合って決めるべきだろう。もし本当に、心の底から「どっちでもいい」のなら、妻の姓を選ぶことをすすめたい。といったとたんに「えっ?」と思ったあなたは、なぜ「えっ?」なのかを考えられたし。女性の姓を選ぶことにはさまざまなメリットがある。改姓にともなう不便さを経験することで、男性は女性を取り巻く現実のわずらわしさに気づくことができる。変な家長意識からも解放される。夫の親族に芽生える「うちの嫁」意識を封殺することもできる(妻の親族に「うちの婿」意識が芽生えても、それは「婿に来てもらった」という感謝や負い目に近いため、彼はむしろ大事にされる。「うちの嫁」よりはるかにマシだ)。ネックは無知な「世間」の目であろう。が、「婿養子に入るの?」「お婿さんをもらったの?」と聞かれたら「ちがうよ。あなたはいつの時代の人?」と一笑に付すまでだ。もしも仕事上の支障があれば、ふだんは旧姓を通称として使えばいい。実際、多くの女性はそうしているのだ。女性の姓を名乗る男性が数十パーセントに増えれば、それだけでも結婚のイメージはだいぶ変わるだろう。

箸使いの作法とタブー

最近の結婚披露宴は座敷で和食というのはめったにないが、葬儀のあとのお斎や法事では圧倒的に日本料理の膳である。こういった正式な料理の席などで箸の扱いの作法を知らないと、日本人の基本すらわからないのかと恥をかくかもしれない。この作法は、エチケットであると同時に、いかに食べるという行為を美しく見せるかの工夫も込められた、先人の知恵でもあるのだ。まずは箸を取り上げるときの作法から始めよう。?右手で箸の右端を取り、?左手を箸の下から手のひらを上に向けて真ん中あたりを支えるように添え、?右手を右端まですべらせて下に回して手のひらを上に向け、?正しく握ってから左手を離す?〜?の手順が、流れるようにスムーズにできるよう普段から練習して習慣づけておくといい。それより先に、正しい箸の持ち方を身につけていることが前提なのは当然だ。

電話の終わりは受話器のフックを指で押す

電話は顔が見えないものだが、その姿勢や動作は受話器越しに伝わるものだ。とくに電話の終わりには人柄が表れる。「それでは失礼いたします」と終わりのあいさつをしながら電話に向かって頭を下げると、自然に声がやや低く落ち着き、相手に真摯な態度が伝わる。見えないからこそ、相手はその態度を敏感に感じ取るのだ。そして通話を終えるときは、受話器をガチャンと置かずに、そっと受話器のフックを指で押すと、相手の耳に強い音が届かず、ていねいな感じで切ることができる。自分が先に切るときはもちろん、相手が先に切った場合でも同じように。いつでも、誰に対してもそっと切る癖をつけておけば、いざというときに失敗がない。急ぎの用事で早口でしゃべっていたとしても、電話の終わりだけは、落ち着いて締めくくること。頭を下げながらそっとフックを静かに手で押す、最後のていねいさで印象が深まる。